
1章 いま企業で最も深刻化しているのは“組織の分断”である
企業が抱える課題は年々複雑化している。
売上、人材、採用、離職、競争力、DX、意思決定の遅延──
しかし、その根底にはもっと深刻な問題がある。
それが “組織の分断” だ。
表面化している分断は、次のような形で現れる。
- 部署間で協力しない
- 若手と中堅の価値観が噛み合わない
- マネージャーと現場の温度差が激しい
- 個人が孤立していく
- 心理的安全性が消えている
- 会議がぎこちなくなっている
- 組織の空気が疲弊している
企業はこれを「コミュニケーション不足」「対話量の低下」と捉えがちだが、
実際はもっと根深い。
それは “環境・速度・情報量の変化に個人の認知が追いついていない” という問題であり、
その結果、
- 他者理解が浅くなる
- 誤解が増える
- 余白がなくなる
- 感情が溜まる
- 思考が硬直する
- 自分の価値観に閉じこもる
こうした“内的分断”が増幅していく。
そして、
内的分断が積み重なると組織の分断に変わる。
■ 分断を生む最大の要因は「速度」と「緊張」である
現代企業の仕事は、速度と緊張によって支配されている。
- 期限
- 売上
- KPI
- 報告
- 競争
- 変化の早さ
- SNS的な即時性
これらが積み重なることで、
人の脳は余裕を失い、次のような認知状態になる。
- 他者の意図を誤解しやすくなる
- 相手の表情を読み違える
- 本音を隠しやすくなる
- 防御的になる
- 自己中心的になる
- 感情が溜まる
人は余裕を失うと、
相手ではなく“自分の世界”に閉じこもる。
これこそが組織を壊す“分断の起点”だ。
■ オフィスでは“再接続”はほぼ不可能
なぜなら、
分断を生んだのと同じ環境の中では、
認知も関係性も変化しないからだ。
- 会議室の空気
- 蛍光灯の光
- PCの前の姿勢
- 上司の視線
- 意識の張りつめ
- タスクの連続
- 離席しづらい雰囲気
これは脳を常に“緊張モード”に置き続ける。
緊張は、
分断の原因であり、再接続の最大の敵だ。
だからこそ、再接続のためには
オフィスとはまったく異なる環境が必要となる。
■ 組織が本当に取り戻すべきは“再結合型チーム力”
組織は、バラバラに動いていては機能しない。
これからの企業に必要なのは、
● 個人同士が再びつながり直す力
● 互いの価値観を理解し合う力
● 分断を越えてまた結び直す力
これを本書では “再結合型チーム力” と呼ぶ。
この力は、
普通の研修やワークショップでは絶対に身につかない。
なぜなら、
分断とは知識の問題ではなく
認知・感情・環境に根ざした現象だからだ。
そして、
この再結合力を最も高いレベルで取り戻せる場所が
マグマリゾート である。

2章 自然環境は“再接続の本能”を呼び覚ます場所である
自然には、分断を癒し、
人と人の距離を縮める強力な力がある。
これは単なる癒しやリラックスではなく、
人間の認知構造に直接作用する。
■ ① 湖は“緊張を溶かし、視野を広げる”
湖を前にすると、
脳は“広い視界”を認識し、
防御モードがゆるむ。
すると、
- 判断が穏やかになり
- 本音が出やすくなり
- 協力的な思考が戻り
- 相手を理解する余裕が生まれる
これは自然が持つ“安全信号”による効果で、
分断を癒す第一歩となる。
■ ② 森は“感情の緊張を緩め、他者への受容性を回復させる”
森の中の光、温度、風の揺れ、香りは
脳の扁桃体を強力に鎮静化する。
これにより、
人は他者に対して
- 優しく
- 柔らかく
- 寛容で
- 受け入れやすく
なる。
つまり森は、
対立をほどき、他者を理解できる状態をつくる場所だ。
■ ③ 焚火は“本音を引き出し、関係を再接続する”
焚火の前に座ると、
人は驚くほど自然に本音を話し始める。
火のリズムは脳を安心状態にし、
以下を大幅に高める。
- 自己開示
- 本音
- 弱音
- 感情の共有
- 相互理解
これらは、
分断を癒し“再接続”を起こす鍵である。
焚火は、
もっとも深いレベルの対話を生む環境であり、
オフィスでは絶対に再現できない。
■ ④ 温泉は“身体の緊張を解き、心理的距離を縮める”
人が最も深く関係性をつくるのは、
「身体がゆるんだ状態」のときだ。
温泉は、
- 筋肉の緊張をほどき
- 脳疲労を取り除き
- 心の圧力を落とす
結果として、
人と人の距離が自然と縮まる。
緊張したままでは、
再接続は起きない。
温泉はその障壁を取り除く最高の環境だ。
■ ⑤ アクティビティは“信頼の再構築”を起こす
SUP、トレッキング、カヤック、焚火料理
自然の中で協力しながら行うアクティビティは、
チームに次のような変化を生む。
- 相手の無意識の優しさに気づく
- 思いやりに触れる
- 助け合いが自然に起きる
- 役割がバランスよく回り始める
- 互いの表情を読み合う
これは 信頼の再構築 そのものだ。
自然の中のアクティビティは、
分断を乗り越えるための“行動的つながり”をつくる。
自然は、
人が本来持っている“つながる力”を思い出させる場所である。
そしてマグマリゾートは、
その力を最大限に引き出すために設計されている。

3章 マグマリゾートは“組織の再接続”を起こすために設計されている
マグマリゾートが特別なのは、
自然に囲まれているだけではない。
空間・導線・体験すべてが“組織の再接続”を起こすために設計されている。
■ ① 湖畔デッキ──心の緊張が最初に溶ける場所
湖畔デッキは「静の心理空間」である。
- 心拍が落ち着く
- 呼吸が整う
- 心のノイズが減る
- 思考が俯瞰化する
- 感情が穏やかになる
これにより、
人は相手を“敵”ではなく“仲間”として見られるようになる。
■ ② 森のワークスペース──本音を受け入れる柔らかさを生む場所
森の中でのワークは、
オフィスでは起きない心理的作用を生む。
- 思考の固さが溶ける
- 人を許す気持ちが生まれる
- アイデアが湧く
- 相手の言葉を素直に聞ける
これは、再接続のために必要な
“心理的柔軟性”だ。
■ ③ 焚火ラウンジ──互いの人生を語り合う空間
焚火ラウンジは、
関係性の再接続が最も強く起こる場所だ。
火を囲むと、
人は自然と“自分の物語”を語り始める。
- なぜこの仕事を選んだのか
- 何に喜びを感じるのか
- どんな壁を経験してきたのか
- どんな価値観が大切なのか
互いの物語を知ることは、
組織の分断を癒す最強の対話である。
■ ④ 温泉──心身のリセットと安心感の共有
温泉に浸かると、
人は“素の状態”に戻る。
素の状態とは、
仮面を外し、
防御を解き、
本来の自分でいられる状態だ。
その状態でコミュニケーションが起きると、
関係性は一気に深くなる。
■ ⑤ 400アクティビティ──信頼の再構築デザイン
アクティビティは、
人と人のつながりを“行動で再接続する”装置である。
- 助け合う
- 分担し合う
- 相談し合う
- 任せる
- 譲り合う
これらは、
組織が忘れていた“協力の原点”そのものだ。

4章 1日目──“個人の再接続”が静かに始まる日
マグマリゾートでの1日目は、
個人が自分自身と再びつながる過程 である。
現代人は、仕事のスピードと情報量の多さにより、
自分の内側と切り離されてしまっている。
- 何に疲れているのか
- 何を大切にしていたのか
- どんな価値観で生きたいのか
- 心の奥にどんな違和感があったのか
これらを “感じる余白” が、日常にはほとんど存在しない。
だからこそ初日は、認知を静かに元に戻す時間として設計されている。
■ 朝:湖畔の静けさが“再接続のスイッチ”になる
湖畔デッキに座ると、
まず驚くのは 「音が少ない」という事実 である。
人は静けさに触れたとき、
内部で何かが動き出す。
- 思考のスピードが落ちる
- 呼吸が整う
- 身体が緩む
- 心の奥に埋もれていた声が浮かぶ
このとき初めて、
「あ、自分ってこんなに疲れてたんだ」
という本質的な気づきが生まれる。
これは、再接続の最初の一歩だ。
■ 内観ジャーナリング──“自分の声を取り戻す”
湖畔の静けさに誘われるように、
参加者はノートに書き始める。
- 最近の違和感
- ずっと言えてなかった本音
- 心配や不安
- 喜びや怒りの原因
- 未来への小さな期待
書く行為は、
断ち切れていた 「自分との線」 をつなぎ直す時間である。
文字化されるたびに、
心の奥にあった絡まりがゆっくり溶けていく。
■ 森のメタ認知ウォーク──思考が整い、気持ちが開く
内観を済ませた後、森を歩く。
森の中は、
人間の脳をもっとも落ち着かせる構造になっている。
歩いているうちに、
参加者は次のような変化を感じ始める。
- 気持ちに温度が戻る
- 他者に優しくなれる
- 思考の角がとれる
- 自分への否定が減る
- 「こうありたい」が言葉になる
歩くリズムと自然の音が、
分断されていた内側と外側をゆっくりと再接続していく。
■ 夜の焚火──“本音の再接続”が起きる場所
焚火は、再接続の中核となる体験だ。
炎の揺らぎは、
人間の脳を“安全な状態”へ導く。
すると、それまで言えなかった本音が溢れてくる。
- 「本当は迷っていた」
- 「ずっと無理していた」
- 「もっと頼ってほしいと思っていた」
- 「実は怖かった」
焚火を囲むと、
自分の中で閉じていた扉が自然と開く。
1日目の夜、
個人は “自分との再接続” を果たす。
これが2日目の“チームの再接続”の土台となる。

5章 2日目──“チームの再接続”が生まれる日
2日目は、個々人が自分と再接続した状態で、
他者と新しい関係性を結び直すフェーズである。
■ 朝:湖畔での“チーム俯瞰”がはじまり
湖畔に戻ると、今度は
「チームの状態」 が自然と見え始める。
- 強み
- 弱み
- 感情の流れ
- 衝突の起点
- 価値観の違い
- 協力関係の構造
普段のオフィスでは見えなかったものが、
自然環境では驚くほど明確に言語化される。
なぜか?
個人の緊張が解けると、
他者を正しく理解する余裕が戻るからだ。
■ 森のワークスペース──“再接続マップ”を共につくる
森の中で行うチームワークは、
通常のミーティングとはまったく異なる雰囲気を生む。
木漏れ日、鳥の声、風の匂い。
それらが脳の警戒を解き、
“対立ではなく理解”が生まれる。
ここでつくるのは、
チーム再接続マップ である。
- どの価値観がチームを支えているか
- どこに誤解が生まれやすいか
- 誰がどのタイミングで不安を抱えるか
- どの関係が強く、どこが弱いか
- 心が折れやすいポイントはどこか
- グループ間で見えない壁はあるか
これを可視化することで、
チームは自分たちの“関係構造”を理解し始める。
■ アクティビティ──行動が“再接続”を実現する
SUPや焚火料理、ワークショップなど、
アクティビティ中の行動には嘘をつけない。
そこには
本来の性格・強み・優しさ・判断の傾向
が現れる。
- 助け合い
- 支え合い
- 役割の自然分担
- 誰が誰を気にかけるか
- 誰が主導するか
これらはすべて、
信頼の再構築プロセスそのものである。
アクティビティは、
チームの「再接続の速度」を一気に高める。
■ 夜の焚火──関係性が“結び直される瞬間”
2日目の夜の焚火では、
初めてチーム全員が同じ方向を向き始める。
- 誰かへの感謝
- 誰かへの共感
- 誰かの苦しみの理解
- 共通の価値観の確認
- 誰が何を支えていたかの気づき
この“関係の再接続”は、
翌日以降のチームに決定的な影響をもたらす。
ここでチームは、
一度分断された関係性を再び結び直す。
この夜の風景は、
どの企業にとっても忘れられない瞬間となる。

6章 再接続ができた組織が手にする“未来の強さ”
マグマリゾートで再接続した組織は、
明らかに以前の組織とは異なる。
■ ① 誤解が減り、対話が深まる
分断の原因だった誤解は、
再接続後は大幅に減る。
- 表情の読み違いが減る
- 防御が減り本音が増える
- 感情が言語化される
- 価値観が互いに共有される
結果として、
組織の対話量と対話の“深度”が劇的に高まる。
■ ② 協力構造が強化され、仕事が速くなる
再接続が起きると、
チームは自然と協力できる構造に変化する。
- 情報共有が速い
- 分担が整う
- 判断が軽くなる
- 不安が減る
- 行動が早い
- 意思決定もスピードアップ
協力構造が整った組織は、
外部環境の変化にも強い。
■ ③ 離職率が下がり、若手が残る
若手の離職理由の多くは
「関係性の分断による孤独感」である。
再接続型の組織は、若手にとって:
- 安心できる
- 頼れる
- 聞いてもらえる
- 失敗しても折れない
- 成長の手応えがある
こうした「居場所感」が生まれる。
結果として
若手が辞めなくなる。
■ ④ リーダーの負担が劇的に軽くなる
再接続が進むと、
メンバー同士が互いを理解して補い合うようになる。
すると、リーダーがすべて背負う必要がなくなる。
- メンバーの自走が増える
- 判断を任せられる
- 無駄な摩擦が減る
- 管理コストが下がる
組織は、
リーダーの負担が減るほど強くなる。
■ ⑤ 組織文化が“しなやかで強い”状態になる
最後に残るのは、
しなやかで折れない組織文化である。
- 相手を理解しようとする
- 協力し合う
- 困ったら助け合う
- 誰かの本音を受け止める
- 価値観を共有する
これは、どんな戦略や制度よりも価値が高い。
再接続した組織は、
どんな変化が来ても折れない。