「我が社のパーパスは、世界を幸せにすることだ!」 社長が全社総会で高らかに宣言する。 しかし、客席の社員たちはスマホを気にしたり、冷ややかな目で見ていたりする。 「また上が何か言ってるよ」「それより明日の納期が心配だ」。
経営者や人事責任者の皆様。 御社の組織には、このような「熱量の断絶」が起きていないでしょうか?
近年、パーパス経営やMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の重要性が叫ばれています。 しかし、多くの企業において、それらは美しい言葉が並んだ「お題目」に留まり、現場の行動指針や判断基準として機能していません。 なぜなら、社員にとってそれは「与えられた言葉」であり、「自分の言葉」になっていないからです。
人は、理屈では動きません。納得と共感、そして感動によって動きます。 理念を浸透させるために必要なのは、社員手帳に印刷することでも、唱和させることでもありません。 その理念が指し示す世界観を、五感で感じ、仲間と共有する「体験」を作ることです。
マグマリゾートは、言葉の限界を超えるための「体験の装置」です。 活火山のエネルギー、森の静寂、そして仲間と囲む炎。 この非日常空間の中で、経営者の「想い」と社員の「人生」が交錯し、化学反応を起こします。
「会社が目指しているのは、こういう景色だったのか」。 その直感的な理解が得られた時、組織は「管理される集団」から「自走する生命体」へと進化します。
本記事では、冷え切った理念に命を吹き込み、社員一人ひとりが「主人公」として輝き出すための、マグマリゾート流「パーパス・イン・アクション合宿」の全貌を解説します。

第1章:言葉(ロゴス)の限界。理念を「身体」で翻訳する
「挑戦」という言葉の空虚さ
例えば、「挑戦」というバリューを掲げている企業があったとします。 しかし、安全なオフィスでPCに向かっているだけでは、「挑戦」の実感は湧きません。 言葉の意味はわかっても、身体的な感覚(手触り)がないからです。 理念を浸透させるには、抽象的な概念を、具体的な身体体験へと「翻訳」する必要があります。
マグマ・コア・チャレンジ
マグマリゾートでは、御社のバリューに合わせたカスタム・アクティビティを設計します。
- バリュー:「チームワーク」の場合
- アクティビティ: 「巨大イカダでの渡河作戦」。全員がパドルを合わせ、声を掛け合わなければ1ミリも進まない。理屈抜きの「一体感」を身体に刻み込む。
- バリュー:「顧客視点」の場合
- アクティビティ: 「究極のホスピタリティ体験」。リゾートスタッフになりきり、仲間をもてなす。相手が喜ぶ顔を間近で見ることで、「他者への貢献」の喜びを知る。
- バリュー:「不屈の精神」の場合
- アクティビティ: 「雨天決行のトレッキング」。悪条件の中でゴールを目指す。濡れた服の不快感や疲労を乗り越えた先の絶景を見ることで、「やり抜く力」を体感する。
「ああ、これが『挑戦』ってことか」。 汗をかき、心拍数を上げて得た気づきは、脳の海馬に深く刻まれます。 オフィスに戻った後、彼らにとって理念の言葉は、単なる文字ではなく、あの日の体験とセットになった「リアリティのある指針」として機能し始めます。

第2章:経営者と社員の「視座」を合わせる。同じ目線で語る焚き火
壇上からの言葉は届かない
全社総会で、スポットライトを浴びた社長が話す。社員は暗い客席で聞く。 この物理的な「高低差」がある限り、心理的な距離は縮まりません。 「雲の上の人の話」として処理されてしまいます。 心を動かすには、同じ高さの目線で、同じ火を見つめながら語る必要があります。
ファイヤーサイド・チャット
夜、森の中の広場で焚き火を囲みます。 スーツを脱ぎ、ラフな格好をした社長が、社員の隣に座ります。 マイクは使いません。生の声で語りかけます。
「創業の時、実はこんな失敗をしてね…」 「僕が本当に作りたい未来は、みんなが笑って暮らせる社会なんだ」
飾らない言葉、弱さを見せる勇気。 揺らめく炎の前では、社長も一人の人間です。 その「人間味」に触れた時、社員の心に共感のスイッチが入ります。
「社長も、私たちと同じように悩んでいるんだ」 「この人の描く夢なら、一緒に見てみたい」
一方的な「伝達」ではなく、双方向の「共鳴」。 この夜、経営者のビジョンは、社員全員の「私たちのビジョン」へと書き換わります。

第3章:自分事化(オーナーシップ)のプロセス。My PurposeとCompany Purposeの接続
「会社のため」だけでは頑張れない
「会社の売上のために頑張れ」と言われても、社員のモチベーションは続きません。 人が最も力を発揮するのは、「自分の人生の目的(My Purpose)」と「会社の目的(Company Purpose)」が重なり合った時です。 しかし、多くの社員は、自分のパーパスを言語化できていません。
ライフ・ストーリー・ワーク
翌朝、清々しい空気の中で、自分自身と向き合うワークショップを行います。 「あなたが人生で一番大切にしている価値観は何か?」 「なぜ、この会社を選んだのか?」
過去を振り返り、自分の原点を探る。 そして、それと会社の理念を照らし合わせます。
私は『人を笑顔にする』ことが好きだ。会社の理念『顧客満足』と繋がっている」 僕は『新しいものを創る』のが好きだ。だからこの会社の『革新』というバリューに惹かれたんだ」
この接続点(リンク)が見つかった瞬間、仕事は「義務」から「自己実現の手段」へと変わります。 「会社を利用して、自分の夢を叶えてやる」。 その健全な利己心こそが、結果として会社に最大の利益をもたらすのです。

第4章:未来の「記憶」を創る。ビジョンの可視化と共有
ビジョンが見えない
「2030年のビジョン」と言われても、文字だけのスローガンではイメージが湧きません。 人間は、視覚的なイメージがないと、そこに向かって進むことができません。 全員で、未来の景色を具体的に描き出す作業が必要です。
フューチャー・スケープ・ペインティング
チームに分かれ、リゾート内の自然素材(石、木、葉)や絵の具を使って、「10年後の私たちの会社」を表現する巨大アートを制作します。
「私たちの会社は、社会にとって『大樹』のような存在でありたい」 「いや、世界中を飛び回る『渡り鳥』のような自由さが欲しい」
議論しながら手を動かし、形にしていく。 完成した作品を前に、全員でプレゼンし合う。
「いいね! その未来、ワクワクする!」 「それなら、今からこういう準備が必要だね」
抽象的だったビジョンが、色と形を持った「具体的な目標」として立ち上がります。 この作品の前で撮った集合写真は、オフィスに戻ってからも、迷った時に立ち返る「羅針盤」となります。

第5章:【実録ケーススタディ】理念が「血肉」になった組織の物語
事例1:老舗製造業(創業100周年・全社員100名)「第二創業・出航式」
- 課題: 長い歴史の中で「安定志向」が蔓延。新しい企業理念を作ったが、「また上が勝手なことを決めた」と冷ややかだった。
- 実施内容:「巨大箱舟(アーク)建造」。
- 全社員で協力し、ダンボールと木材で人が乗れるサイズの船を作る。
- 船体には、一人ひとりの「決意」を書き込む。
- 完成後、社長が船長として乗り込み、全員で「出航!」掛け声を上げる。
- 成果: 「全員が同じ船に乗っている」という運命共同体としての意識が芽生えた。理念が「他人事」から「自分たちの航海図」に変わり、若手からの新規事業提案が急増した。
事例2:ITスタートアップ(社員50名)「バリュー浸透・サバイバル」
- 課題: 急拡大により、創業時の「ベンチャーマインド」が希薄化。指示待ち社員が増えていた。
- 実施内容:「バリュー・ロゲイニング」。
- チェックポイントごとに「バリューを体現する写真」を撮るミッション。
- 「Speed(速さ)」を表現するために走る、「Respect(敬意)」を表現するために現地の人に挨拶する、など。
- 成果: 頭で理解していたバリューを、身体を使って表現することで深く腹落ちした。日常業務でも「それってバリューに沿ってる?」という会話が自然と生まれるようになった。
事例3:サービス業(エリアマネージャー・店長 30名)「ホスピタリティ原点回帰」
- 課題: マニュアル通りの接客になり、感動が生まれない。クレーム対応に追われ、心が荒んでいた。
- 実施内容:「究極の焚き火カフェ」。
- 自分たちでお客様(同僚)をもてなすカフェを森の中にオープン。
- 「どうすれば相手が喜ぶか」だけを考え、コーヒーを淹れ、語り合う。
- 成果: 「目の前の人を喜ばせる」というシンプルな喜びに立ち返った。涙を流して「接客が好きだったことを思い出した」と語る店長も。現場のサービスレベルが劇的に向上した。

まとめ:理念は、文字ではなく「物語」である
企業理念。それは単なるスローガンではありません。 その会社が、社会に存在する理由(レゾンデートル)であり、そこで働く人々の魂の拠り所です。
マグマリゾートは、その理念という物語に、新たな1ページを書き加える場所です。
「あの合宿で、僕たちは一つになった」 「あの夜の社長の言葉が、今でも忘れられない」
共有された強烈な体験(エピソード)は、組織のDNAとなり、永く語り継がれていきます。
言葉を超えて、心で繋がる組織へ。 「ここで働けて本当によかった」。 社員が心からそう思える未来を、マグマリゾートで作り上げませんか?
私たちは、情熱あふれる企業の皆様を、全力でサポートいたします。 さあ、熱狂の旅へ出かけましょう。