「メンターになったものの、何を話せばいいのか分からない」 「最近の若手は、何を考えているのか理解できない」 「指導のつもりが『パワハラ』と言われないか怖くて、踏み込んだ話ができない」
新入社員の育成を任されたOJTトレーナーやメンターの皆様。 その責任の重さと、得体の知れない不安に、押しつぶされそうになっていないでしょうか。
一方、指導される側の新人(メンティー)もまた、不安を抱えています。 「先輩が忙しそうで、質問するタイミングがない」 「怒られるのが怖くて、ミスを隠してしまう」 「この先輩とは、価値観が合わない気がする(上司ガチャ外れ)」
この「遠慮」と「恐れ」の壁がある限り、どれだけ時間をかけてOJTを行っても、技術は伝承されず、信頼関係も生まれません。 結果として、メンターは疲弊し、新人は孤立して早期離職へと向かいます。
この悪循環を断ち切るために必要なのは、面談の回数を増やすことではありません。 「環境」を変え、「関係性」の質を変えることです。
マグマリゾートが提案するのは、メンターとメンティーが「ペア」で参加する「ペア・ボンディング(絆形成)合宿」です。
オフィスという「評価する側・される側」の構造から離れ、大自然の中で共に汗を流し、同じ釜の飯を食う。 その体験が、互いの「人間らしさ」を浮き彫りにし、世代や立場の違いを超えた「共感」を生み出します。
「この先輩になら、何でも相談できる」 「こいつのためなら、一肌脱いでやろう」
そう思い合える関係こそが、人材育成の最強の土壌です。 本記事では、よそよそしかった二人が、背中を預けられる「相棒(バディ)」へと進化する、マグマリゾート流・育成合宿の全貌を解説します。

第1章:会議室の1on1はなぜ失敗するのか?「対面」から「隣同士」へ
「面談」という名の取調べ
多くの企業で導入されている「1on1ミーティング」。 本来は部下の成長支援のための時間ですが、実際は「進捗確認」や「詰め」の場になっていませんか? 閉鎖的な会議室で、机を挟んで向かい合う(対面する)構図は、無意識のうちに「対立」や「緊張」を生みます。 メンティーは防御態勢に入り、「特に問題ありません」という無難な回答しかしなくなります。これでは本音は引き出せません。
サイド・バイ・サイド(横並び)の魔法
マグマリゾートでは、「サイド・バイ・サイド(隣同士)」のコミュニケーションを徹底します。
一緒に森を歩く。 並んで釣糸を垂れる。 隣同士で星空を見上げる。
心理学的に、同じ方向を見て並んで話すことで、緊張感は和らぎ、心のガードが下がることが分かっています。 視線を合わせなくてもいい安心感が、沈黙さえも心地よいものに変えます。
「実はさ、俺も新人の頃は失敗ばかりでね…」 「本当ですか? 実は僕も今、すごく不安で…」
歩きながら、作業しながらの「ながら会話」の中にこそ、本質的な悩みがポロリとこぼれ落ちます。 マグマリゾートの広大なフィールドは、この「横並びの対話」を自然に誘発する装置なのです。

第2章:シンクロ(同調)する身体。「二人三脚」でしかクリアできないミッション
言葉が通じないなら、身体を使え
Z世代と管理職世代では、育ってきた環境も使う言葉も異なります。 言葉だけで分かり合おうとするのは、実はハードルが高いのです。 しかし、「身体感覚」は世代を超えて共通です。
ペア・アドベンチャー
合宿では、二人一組でなければクリアできないアクティビティを行います。
例えば、「タンデム・カヌー」。 二人乗りのカヌーで湖を渡ります。 後ろに乗るメンターと、前に乗るメンティー。二人の呼吸とパドルの動きが合わなければ、カヌーは前に進まず、その場で回転してしまいます。
「せーの、右! 左!」 「ちょっとペース落とそうか」 「あっちの風が強いから、僕が右を漕ぎます!」
言葉ではなく、呼吸を合わせる(シンクロする)体験。 うまく進んだ時の疾走感。転覆しそうになった時のドキドキ感。 この身体的な共有体験は、理屈を超えて「相手を信頼する回路」を脳内に形成します。
「あうんの呼吸」とは、教えられるものではなく、体験するものなのです。 カヌーを降りた後、二人の距離感は驚くほど縮まっているはずです。

第3章:「完璧な先輩」を演じるな。自己開示(バルネラビリティ)が信頼を作る
「弱さ」を見せる勇気
メンターはつい、「頼れる先輩」「完璧な指導者」を演じようと肩肘を張ってしまいます。 しかし、隙のない完璧な人間に対して、人は親しみを感じません。むしろ「自分とは違う世界の住人だ」と壁を感じてしまいます。 信頼を得るために必要なのは、強さではなく「弱さ(バルネラビリティ)の開示」です。
失敗談のシェア・ナイト
夜、焚き火を囲んでのセッションでは、メンターが率先して「自分の弱さ」を語ります。
「入社1年目の時、発注ミスで会社に大損害を与えて、トイレで泣いたことがあるんだ」 「実は今でも、プレゼンの前は足が震えるんだよ」
先輩の意外な「人間くささ」や「失敗談」を聞いた時、メンティーは安心します。 「先輩も、最初から完璧だったわけじゃないんだ」 「悩んでいるのは自分だけじゃないんだ」
この共感が、心理的安全性を生みます。 「この人になら、自分の未熟さをさらけ出しても大丈夫だ」。 そう思わせることができれば、メンターとしての役割は8割完了したも同然です。 「師匠」ではなく、同じ道を歩む「先達」としてのアプローチが、若手の心を掴みます。

第4章:キャリアの「点」を「線」にする。未来を共有するタイムライン・ワーク
「この仕事、何の意味があるんですか?」
若手社員が最もモチベーションを下げるのは、目の前の仕事の意味(意義)が見えない時です。 「コピー取り」「データ入力」。単調な作業の繰り返しに絶望し、「成長できない」と感じて辞めてしまいます。 メンターの役割は、その点(今の仕事)が、線(未来のキャリア)にどう繋がっているかを示すことです。
キャリア・コネクティング
リゾートの開放的なラウンジで、大きな紙を広げてワークショップを行います。 メンター自身のキャリア年表と、メンティーの未来年表を書き出します。
「俺も若い頃、この単純作業が嫌だった。でも、あの時数字に強くなったから、今の企画業務ができているんだ」 「君がやりたいこのプロジェクトのためには、今のこの基礎体力が絶対に役に立つ」
自分の経験談を交えながら、意味付け(センスメイキング)を行う。 そして、メンティーと一緒に「3年後の君の姿」を妄想する。
「3年後、君がプロジェクトリーダーになったら、俺が一番に祝杯をあげるよ」 「そのために、来月までにこのスキルを身につけよう」
未来のイメージを共有することで、日々のOJTは「やらされる訓練」から「夢を叶えるためのステップ」へと変わります。 「先輩がここまで考えてくれている」。その事実は、何よりの定着要因(リテンション)となります。

第5章:【実録ケーススタディ】よそよそしい二人が「最強のバディ」になった日
事例1:IT企業(新卒エンジニア&先輩エンジニア 10組ペア)「ペア・プログラミング合宿」
- 課題: リモートワーク中心で、新人が先輩に質問できず、技術習得が遅れていた。関係性が希薄。
- 実施内容:
- Day1: 「完全オフライン・ペアプロ」。一台のPCを二人で使い、一つのコードを書く。物理的な距離ゼロで作業。
- Day2: 「バディ対抗・謎解きロゲイニング」。コードではなく、身体を使って謎を解く。
- 成果: 画面共有では伝わらない「先輩の思考プロセス」や「手癖」まで吸収できた。ロゲイニングでの協力体験により、心理的な壁が消滅。「師匠と弟子」の絆が生まれ、開発スピードが倍増した。
事例2:地方銀行(高卒新人&メンター 15組ペア)「交換日記・リバイバル」
- 課題: 世代間ギャップが大きく、共通の話題がない。会話が続かず、沈黙が怖い。
- 実施内容:
- アクティビティ: 「写ルンです(フィルムカメラ)散歩」。二人でリゾート内を歩き、互いの写真を撮り合う。
- ワーク: 撮った写真を見ながら、「なぜこれを撮ったか」を語り合う。
- 成果: 「写真」という媒介を通すことで、感性や視点の共有ができた。お互いの「意外な一面(笑顔)」を見ることができ、支店に戻ってからも自然な雑談ができるようになった。
事例3:大手商社(若手&指導員 20組ペア)「本気の感謝状」
- 課題: 厳しい指導に対し、若手が萎縮。指導員も「厳しすぎたか」と悩み、ギクシャクしていた。
- 実施内容:
- フィナーレ: 合宿の最後に、メンターからメンティーへ、メンティーからメンターへ「手紙」を書く。
- 普段は言えない「厳しくしてごめん」「育ててくれてありがとう」を伝える。
- 成果: 会場中が涙に包まれた。「愛のある指導だった」ことが伝わり、信頼関係が修復。その後、このペアから社内表彰を受ける優秀事例が生まれた。

まとめ:組織の最小単位は「二人」である
組織論や戦略論も大切ですが、結局のところ、人は「人のため」に動きます。 「あの先輩を喜ばせたい」「あの後輩にかっこいい背中を見せたい」。 このシンプルな感情の結びつきこそが、強い組織の最小単位(セル)です。
マグマリゾートは、その最小単位の結び目を、固く、強くするための場所です。
オフィスでは気まずかった沈黙が、森の中では心地よい沈黙に変わる。 そして、ポツリと本音がこぼれ落ちる。
「先輩、実は俺…」 「うん、聞いてるよ」
その瞬間、二人は上司と部下を超えた「バディ」になります。 御社の人材育成を、形だけの制度から、血の通ったドラマへ。 マグマリゾートが、その舞台をご用意いたします。