組織の硬直を溶かせ。マグマ組織開発

「DX推進」「働き方改革」「パーパス経営」。 企業は今、矢継ぎ早に新しい変革の波にさらされています。 経営陣は号令をかけ、新しいシステムを導入し、制度を整えます。 しかし、現場の空気はどうでしょうか。

「また新しいことが始まった」「笛吹けど踊らず」「やらされ感で一杯だ」。

多くの企業が直면しているのは、個人のスキル不足ではありません。 組織全体を覆う、目に見えない「疲労感」と「諦めムード」です。 長年の効率化の追求により、組織の余白はなくなり、関係性は希薄化し、変化に対する適応力(レジリエンス)が失われてしまっているのです。

このような状態で、いくら優秀な人材を採用しても、いくら高尚な戦略を掲げても、組織は変わりません。 必要なのは、個人のスキルアップ(人材開発)ではなく、組織全体の「関係性の質」や「風土」に働きかけ、自律的に変化し続ける力を取り戻す「組織開発(Organization Development: OD)」です。

組織開発とは、組織のOS(オペレーティングシステム)をアップデートする作業です。 バグだらけの古いOSの上で、最新のアプリを動かそうとしても無理があります。

マグマリゾート。 活火山の脈動、圧倒的なエネルギー渦巻く大自然。 ここは、硬直してしまった組織の関節を、熱量を持って解きほぐし、本来の生命力を取り戻すための「再生の場(リジェネレーション・フィールド)」です。

会議室での議論ではなく、全身を使った対話へ。 管理された計画ではなく、創発的な未来へ。

本記事では、停滞する組織にメスを入れ、内側から変革のマグマを噴出させる、マグマリゾート流・組織開発合宿の全貌を、4000文字超のボリュームで描き出します。

第1章:組織の氷山を見る。水面下の「不都合な真実」

見えている問題は氷山の一角

「売上が低迷している」「離職率が高い」。 これらは目に見える「事象」に過ぎません。 その水面下には、それを引き起こしている「行動パターン」、さらにその下には「構造(システム)」、そして最も深い部分には、社員の「意識(メンタルモデル)」が隠れています(氷山モデル)。 通常の会議では、水面上の事象ばかりを議論し、モグラ叩きのような対症療法に終始してしまいます。 組織開発の第一歩は、この水面下にある、普段は直視したくない「組織の真実」を可視化することです。

フォレスト・システム・マッピング

マグマリゾートでは、ホワイトボードを使いません。 森そのものをキャンバスにします。

「私たちの組織を、この森の風景に例えると、どこがどうなっていますか?」

参加者は、落ちている枝や石、葉っぱを使って、組織の現状を表現します。 「この絡み合った木の根っこが、部門間の対立です」 「この大きな石が、変化を阻む古株の役員たちです(笑)」 「日陰になって栄養が届いていないこの場所が、若手社員の現状です」

言葉だけでは角が立つような「不都合な真実」も、自然物をメタファー(隠喩)にすることで、客観的に、そしてユーモラスに語り合うことができます。 「なるほど、我々の組織は今、こういう生態系になっているのか」。 全員が同じ「全体像(ビッグ・ピクチャー)」を共有した時、初めて本質的な課題解決へのスタートラインに立つことができます。 森の静けさが、痛みを伴う現実直視を優しくサポートします。

第2章:関係性の質を変える。「対話」が生まれる焚き火の磁場

議論と対話の違い

ダニエル・キムの「成功の循環モデル」が示す通り、組織の結果の質を高めるには、まず「関係性の質」を高める必要があります。 しかし、オフィスでのコミュニケーションは、正解を争う「議論(ディスカッション)」や、情報を伝達する「会話」が中心で、互いの背景や価値観を理解し合う「対話(ダイアログ)」が圧倒的に不足しています。 関係性が冷え切ったままでは、どんな施策も機能不全に陥ります。

ボンファイア・ダイアログ(焚き火対話)

関係性の質を変えるには、強力な磁場が必要です。 それが、夜の焚き火です。

ここでは、結論を出す必要も、合意形成する必要もありません。 ただ、自分の内側にある「モヤモヤ」や「願い」を言葉にし、それを全員で聴く。

「実は、今の会社の方向性に、違和感を感じているんです」 「私は、このチームでもっとこういう景色が見たいと思っている」

揺らめく炎の前では、防衛本能が解除され、人は素直になります。 普段は対立している部門長同士が、一人の人間として語り合う。

「そうか、君はそういう想いで、あの時反対したんだね」 「あなたの立場も、理解できました」

「分かり合えないこと」を分かり合う。 このプロセスが、組織の血管に詰まっていた澱(おり)を溶かしていきます。 焚き火の熱が、冷え切った関係性を温め、信頼というインフラを再構築するのです。

第3章:未来の共創。過去の延長線上にない「在り方」を探る

ギャップ・アプローチの限界

「現状の課題は何か?」「それをどう埋めるか?」。 従来の課題解決型アプローチ(ギャップ・アプローチ)は、マイナスをゼロにするには有効ですが、熱狂的な未来を創り出すことはできません。 組織開発では、組織が持つ「強み」や「最高の瞬間」に焦点を当て、そこから未来の可能性を探求する「ポジティブ・アプローチ(アプリシエイティブ・インクワイアリーなど)」を重視します。

サンライズ・ビジョニング・アート

言葉でビジョンを語ろうとすると、どうしても既存の枠組みや「あるべき論」に縛られてしまいます。 マグマリゾートでは、アート思考を取り入れ、右脳と身体感覚で未来を描きます。

早朝、朝日が昇る丘の上で、チーム全員で巨大な「未来の象徴(シンボル)」を作ります。 使うのは、森で見つけた自然物だけ。

「私たちの未来は、この太陽のように、周囲を照らす存在でありたい」 「多様な生命が共生する、この森のような組織になりたい」

理屈ではなく、直感で美しいと感じる形を、全員で創り上げる。 完成したアートワークの前に立った時、言葉を超えた納得感が生まれます。

「これが、私たちが目指す『在り方(Being)』だ」。 身体で感じたビジョンは、強烈な原体験として組織の記憶に刻まれます。 それは、どんなに精緻な中期経営計画書よりも、社員の心を突き動かす指針となります。

第4章:創発のメカニズム。「やらされ変革」からの脱却

計画的変革の限界

トップダウンで計画された変革は、現場の抵抗にあい、形骸化しがちです。 生命体としての組織が変わるには、現場の一人ひとりが当事者となり、自律的に変化を起こし始める「創発(エマージェンス)」のメカニズムが必要です。 「誰かに変えられる」のではなく、「自分たちが変える」。 この主語の転換が、組織開発の成否を分けます。

カオス・プロトタイピング

合宿の後半は、カオスな状況下での共同作業を行います。 例えば、「森の中に、誰も見たことのない秘密基地を作る」。 設計図なし、役割分担なし、時間制限あり。

最初は混乱します。 しかし、そのカオスの中から、自然と秩序が生まれ始めます。

「とりあえず、材料を集めよう!」と動き出す人。 「全体の構造を考えよう」と俯瞰する人。 「疲れている人は休んで」と気遣う人。

指示命令系統がなくても、目的のために個々が自律的に判断し、連携する。 これが「創発」の瞬間です。

泥だらけになって完成させた秘密基地。 「やればできるじゃん、私たち」。 この集団的自己効力感(コレクティブ・エフィカシー)が、変革のエンジンになります。 「会社を変えるのも、この秘密基地作りと同じだ。まずは小さく動いてみよう」。 合宿で得た自信が、現場での自発的なアクション(小さな実験)を引き起こします。

第5章:日常への定着。祭りの後で「火」を絶やさないために

合宿はゴールではない

組織開発において最も重要なのは、合宿という非日常(ハレ)の熱量を、いかにして日常(ケ)の業務の中に定着させるかです。 「いい合宿だったね」で終わらせては、元の木阿弥です。 合宿で生まれた新しい関係性や言語を、組織の文化として根付かせるための仕掛け(アンカー)が必要です。

カルチャー・アンカリングの儀式

最終日、合宿での学びを、日常に持ち帰るための「象徴」を決めます。

例えば、森で拾った一つの石に、全員で誓いの言葉を刻む。 その石を、オフィスのエントランスや会議室に置く。 あるいは、合宿中に生まれた独自の「合言葉」や「ハンドサイン」を、朝礼の時に使うことにする。

「あの石を見るたびに、焚き火の前で語り合ったことを思い出そう」 「この合言葉を言うたびに、未来のビジョンに立ち返ろう」

物理的なモノや身体的な動作をトリガーにして、合宿時のマインドセットを呼び覚ます。 この地道な「儀式」の繰り返しが、新しい行動様式を習慣化させ、やがてそれが組織の新しい文化(カルチャー)となっていきます。

まとめ:組織開発は、終わりのない旅である

組織開発に「完了」はありません。 組織は環境に合わせて常に変化し続ける生命体だからです。

一度の合宿ですべてが解決するわけではありません。 しかし、マグマリゾートでの濃密な時間は、組織が自ら変わり続けるための強力な「始点」となります。

「うちの会社、なんか雰囲気が変わったね」 「最近、みんなが主体的に動き出した気がする」

合宿から数ヶ月後、そんな変化の兆しを感じられたら、組織開発は成功です。

硬直した組織に、再び熱い血を通わせる。 自律的に学習し、進化し続ける「学習する組織」へ。

その変革の旅路を、ここマグマリゾートから始めませんか。 私たちは、本気で組織を変えたいと願うリーダーたちを、全力でサポートします。 皆様のお越しを、心よりお待ちしております。

家族旅行が待っています

この話はいかがでしたか?ぜひご家族と一緒に体験しに来てください。

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