「実家に帰ると、どうしても親父(社長)と経営の話になって喧嘩してしまう」 「創業家の兄弟・親戚が増え、意思統一が図れず、派閥争いのようなものが起きている」 「孫の代まで会社を残したいが、『家訓(ファミリー憲章)』のような精神的支柱がない」
日本は、創業100年を超える長寿企業が世界で最も多い国です。 その多くは、家族・親族によって経営される「同族経営(ファミリービジネス)」です。 強固な結束力と、長期的視点に立った経営。これこそがファミリービジネスの最大の強みですが、同時に最大の弱点でもあります。
それは、「ビジネスの論理」と「家族の感情」が混ざり合ってしまうことです。
役員会での対立を食卓に持ち込んだり、逆に家庭内の序列(親と子)を会社に持ち込んだりする。 この「公私混同」が、冷静な経営判断を狂わせ、時には骨肉の争い(お家騒動)へと発展し、会社を傾かせます。
世界中の成功しているオーナー一族は、このリスクを避けるために「ファミリー・カウンシル(家族会議)」という仕組みを持っています。 これは、取締役会とは別に、一族全員(配偶者や子供も含む)が集まり、ビジネスではなく「一族のあり方」について話し合う場です。
しかし、これを実家のリビングや本社の会議室でやるのは危険です。 場所の記憶が、過去の感情を引きずり出すからです。
マグマリゾートは、どちらのホームでもない「中立地帯(ニュートラル・ゾーン)」です。 日常のしがらみから完全に遮断された大自然の中で、一族が「運命共同体」として向き合う。 ここでは、社長と部下ではなく、「父と子」「祖父と孫」という、かけがえのない血縁としての絆を再確認します。
本記事では、創業家一族が結束を取り戻し、100年先まで繁栄するための、マグマリゾート流「ファミリー・カウンシル合宿」の全貌を解説します。

第1章:場所が感情を変える。「聖域」としてのプライベート・ヴィラ
実家は「過去」の場所
家族会議をする際、実家の居間を選ぶのは悪手です。 そこには、「親に叱られた記憶」や「兄弟喧嘩の記憶」が染み付いています。 どうしても「親=絶対的な権力者」「子=未熟な存在」という、昔のヒエラルキーが再現されてしまい、対等な大人の会話ができません。
また、社長室も不適切です。そこは「戦場」であり、弱音や愛を語る場所ではないからです。
マグマ・ロイヤル・ヴィラ
マグマリゾートが提供するのは、森の奥深くに佇む、完全独立型の「ロイヤル・ヴィラ」です。 専用ゲートをくぐり、他の宿泊客とは一切顔を合わせることなくチェックインできます。
高い天井、暖炉のあるリビング、そして窓の外に広がる原生林。 この圧倒的な非日常空間は、参加者の脳を「日常モード(親・子・社長・専務)」から「一人の人間モード」へと切り替えます。
「ここでは、肩書きを忘れよう」 「今日は、ビジネスの数字の話は禁止だ」
まずは、リラックスウェアに着替え、同じ食事を囲む。 場所を変えるだけで、頑なだった父の表情が緩み、反発していた息子の心が解ける。 マグマリゾートは、家族がもう一度「家族」に戻るための聖域なのです。

第2章:3つの円(スリー・サークル)を整える。立場の違いを可視化するワーク
混乱の原因は「立場の重複」
ファミリービジネスの研究において、「3つの円モデル」という考え方があります。
- ファミリー(家族)
- ビジネス(経営)
- オーナーシップ(所有・株主)
トラブルの原因は、自分が今どの立場で発言しているのかが曖昧なことにあります。 「株主としての発言」なのか、「父親としての発言」なのか、「社長としての発言」なのか。 これが混同されると、聞く側は混乱し、反発します。
ポジション・マッピング
合宿では、床に巨大な3つの円を描き、自分がどこに属しているかを確認するワークショップを行います。
「僕は今、経営には入っていないけど、株は持っているから、ここの領域だね」 「お母さんは、経営にも株にも関わっていないけど、ファミリーの中心だね」
こうして可視化すると、それぞれの役割と、配慮すべき点が見えてきます。 「経営の話は、株主と経営者だけでやろう」 「でも、一族の価値観の話は、全員でしなきゃいけないね」
混乱していた糸が解け、お互いの領分(テリトリー)を尊重できるようになります。 「親父のあの言葉は、社長としてではなく、株主としての厳しい意見だったんだな」。 そう理解できれば、感情的なしこりは消え、建設的な議論が可能になります。

第3章:家訓(ファミリー憲章)の策定。一族を束ねる「精神的支柱」を作る
拠り所がない不安
「うちは何を大切にしてきた家なのか?」 創業から代を重ねるごとに、創業の精神は薄れ、一族の求心力は低下します。 従兄弟(いとこ)同士など関係が希薄になると、「配当金さえもらえればいい」というドライな関係になり、会社を切り売りする事態にもなりかねません。 必要なのは、全員が立ち返るべき「憲法(家訓)」です。
ルーツ・ジャーニー
マグマリゾートでは、家訓を作る前に、一族の歴史(ルーツ)を旅するセッションを行います。 創業者の写真、古い社内報、昔の商品。 これらを持ち込み、プロジェクターで映しながら、長老(祖父母や親)が語ります。
「おじいちゃんは、貧しかったけど、嘘だけはつかなかったんだ」 「あの火事の時、地域の人たちが助けてくれたから今があるんだ」
苦難の歴史と、それを乗り越えてきた精神性。 それを聞いた若手世代(孫)は、自分の中に流れる血の重みと誇りを感じます。
「私たちの家のコアバリューは『誠実』と『感謝』だね」 「どんなに時代が変わっても、これだけは守ろう」
全員で合意し、明文化された「ファミリー憲章」。 それは、法的な拘束力はありませんが、心の拘束力を持つ最強のルールブックとなります。 迷った時、争いそうになった時、「憲章に立ち返ろう」の一言で、一族は再び一つになれるのです。

第4章:事業承継は「愛」の儀式。バトンを渡す者と受け取る者の対話
いつまで経っても譲れない親、待ちきれない子
事業承継は、理屈(株の移転)だけで済む話ではありません。 親にとっては「自分の人生そのもの」を手放す寂しさがあり、子にとっては「親を超える」プレッシャーがあります。 この感情のもつれが、承継を遅らせ、会社の成長を阻害します。
焚き火・サクセッション・ナイト
夜、焚き火を囲んで、親子二人きり(あるいは少人数)での対話の時間を設けます。 ここでは、経営戦略の話はしません。 語るのは「感謝」と「願い」です。
親:「今まで厳しくあたったこともあったが、お前なら大丈夫だ。信じている」 子:「親父が命懸けで守ってきたこの会社、僕が必ず発展させます。今まで育ててくれてありがとう」
普段は照れ臭くて言えない言葉も、炎の前なら言えます。 そして、象徴的な「バトンタッチの儀式」を行います。 例えば、創業者が愛用していた万年筆を譲る、あるいは一緒に記念樹を植える。
「任せたぞ」「任せてくれ」。 この魂のやり取りがあって初めて、真の事業承継は完了します。 法的な手続きの前に、心の承継を完了させる。それがマグマリゾートの役割です。

第5章:【実録ケーススタディ】一族の危機を救った合宿
事例1:地方の老舗建設会社(3代目社長・弟専務・4代目候補 10名参加)
- 課題: 社長と専務(兄弟)の仲が悪く、派閥争いが発生。4代目候補の息子が嫌気を差して「継ぎたくない」と言い出した。
- 実施内容:「ファミリー・ヒストリー・ムービー」。
- 事前に制作した、初代からの苦労と兄弟の幼少期の仲睦まじい写真をスライドショーで上映。
- 兄弟でカヌーに乗り、協力しないと進まない体験をさせる。
- 成果: 「俺たちは元々、仲の良い兄弟だったじゃないか」と涙の和解。叔父と父が協力する姿を見た息子も、「この家族ならやっていける」と承継を決意。
事例2:食品メーカー(創業家と配偶者含む 20名参加)「ファミリー・アッセンブリー」
- 課題: 株主である親戚が増え、「経営に関与したい」「配当を増やせ」と口を出し始め、経営スピードが低下。
- 実施内容:「株主教育セミナー & 豪華ディナー」。
- 専門家を招き、「所有と経営の分離」の重要性を学ぶ。
- その後、経営陣から「皆様のおかげでこれだけ成長できた」と最高のおもてなし(ディナー)を提供。
- 成果: 親戚たちが「自分たちの役割は、口を出すことではなく、経営陣を信じて見守ることだ」と理解。「良い株主(サポーター)」へと変わり、経営が安定した。
事例3:アパレル企業(創業者夫婦・子供3名)「資産管理と教育合宿」
- 課題: 莫大な資産をどう次世代に残すか、また子供たちが贅沢に慣れてしまわないか心配。
- 実施内容:「フィランソロピー(社会貢献)会議」。
- 資産をどう使うかではなく、資産を使って「社会にどう貢献するか」を議論。
- リゾート周辺の環境保護活動に参加。
- 成果: 「お金は自分の快楽のためではなく、社会を良くするために預かっているものだ」という帝王学(ノブレス・オブリージュ)を子供たちが体得。財団設立の構想がまとまった。

まとめ:家族の幸せなくして、会社の繁栄なし
「企業は30年で寿命を迎える」と言われますが、ファミリービジネスは100年、200年と続く可能性を秘めています。 その秘訣は、ビジネスシステム(合理性)と、ファミリーシステム(愛情)のバランスを保ち続けることです。
マグマリゾートは、そのバランスを整えるための「調律の場」です。
家族みんなで笑い合い、美味しいものを食べ、温泉に入る。 そんな当たり前の幸せを感じる時間が、実は最強のリスクマネジメントであり、成長戦略なのです。
「うちは、いい家族だな」 「この家族に生まれてよかった」
そう思える一族だけが、次の100年も輝き続けることができます。 創業家一族の皆様。 御家の末永い繁栄のために、マグマリゾートをご活用ください。