「うちの部署、雰囲気は悪くないんですけどね…」 マネージャーの方から、よくこんな相談を受けます。
大きなトラブルもない。離職率もそこそこ。 業務は滞りなく回っている。 しかし、何かが足りない。
「爆発力がない」 「言われたことはやるが、それ以上の提案が出てこない」 「メンバー同士の関係が、業務連絡の範囲を出ない」
これは、組織が「安定」という名の「停滞」に陥っているサインです。 特に、同じメンバーで長く仕事をしていればいるほど、関係性は固定化され、阿吽の呼吸で仕事が進む一方で、新しい刺激や化学反応(ケミストリー)は失われていきます。
「まあ、こんなもんでしょ」。 この無意識の諦めや慣れが、部署の成長を止める見えない天井となっています。
この天井を突き破るには、オフィスでの飲み会や、半日のワークショップでは不十分です。 必要なのは、日常の業務プロセスを完全に遮断し、チーム全員を「非日常の極限環境」に放り込むこと。 そこで、人間としての本能を揺さぶり、関係性を一度リセットして再構築する。
それが、「マグマ部門合宿」です。
マグマリゾート。 活火山のエネルギー、逃げ場のない大自然。 ここは、ただの仲良しグループを、背中を預け合える「戦う集団(コンバット・チーム)」へと進化させるための、野性の訓練場です。
「機能」で繋がった関係から、「感情」で繋がった関係へ。 「私の仕事」から、「我々の使命」へ。
本記事では、停滞した部署の空気を一変させ、全社で最も熱量と成果を生み出す「最強部署」を作るための、マグマリゾート流・部門合宿の全貌を、4000文字超の熱量で描き出します。

第1章:脱・役割。上司と部下を「人間」に戻す
「課長」という仮面
オフィスにいる限り、私たちは「課長」や「メンバー」という役割(ロール)を演じ続けています。 この役割意識は、指揮命令系統を守る上では有効ですが、本音のコミュニケーションを阻害する最大の壁でもあります。 部下は「課長の顔色」を伺い、課長は「威厳」を保とうとする。 この硬直した関係性の中では、心理的安全性は生まれず、イノベーションの芽も摘まれてしまいます。 まずは、この「役割という仮面」を強制的に剥がす必要があります。
マグマ・フラット・フィールド
マグマリゾートに到着した瞬間、オフィスの序列は無効化されます。 全員がアウトドアウェアに着替え、リュックを背負う。 そこには、年収の差も、社歴の差もありません。
最初に行うのは、地図とコンパスだけを頼りに森を進む「オリエンテーリング」です。 ここでは、「決裁権」は何の役にも立ちません。 役に立つのは、「目印を見つける視力」や「みんなを励ます声」、あるいは「重い荷物を持つ体力」です。
「課長、そっちは崖ですよ! こっちです!」 新入社員が、迷う課長に大声で指示を出す。 「おお、すまん! 助かった!」
生き残るための共同作業の中で、自然と上下関係が逆転する瞬間が生まれます。 「課長も、意外とドジだな(笑)」 「あいつ、頼りになるな」
互いを「役職」ではなく、一人の「人間(ヒト)」として再認識する。 汗と泥にまみれることで、心理的なバリアが物理的に崩壊していきます。 「ここでは、誰が偉いとか関係ない」。 そのフラットな空気が、後の議論の質を劇的に変えるのです。

第2章:共闘体験。「便利」を捨てて「不便」を攻略する
分業化の弊害
現代のオフィスワークは、高度に分業化されています。 「私は営業」「僕は事務」。 それぞれの担当領域が明確な分、互いの苦労が見えにくく、「それは私の仕事じゃありません」というセクショナリズム(縄張り意識)が生まれやすくなります。 チームとしての一体感を取り戻すには、全員で一つの巨大な課題に取り組み、役割分担を超えて助け合う「共闘体験」が必要です。 それも、PCの中のバーチャルな課題ではなく、身体を使ったリアルな課題が最適です。
ワイルド・ベース・ビルディング
「この森にある素材を使って、チーム全員が入れる『基地(ベース)』を作ってください」 与えられるのは、ロープとシート、そして最低限の道具だけ。 設計図はありません。
「まずは太い木を探そう!」 「土台はどうする?」
営業のエースが木を運び、経理のベテランがロープを結び、若手が全体のバランスを見る。 普段の業務とは全く異なる筋肉と脳を使う作業。
「重い! 誰か手伝って!」 「あと少しだ、頑張ろう!」
予期せぬ雨が降るかもしれない。計算通りにいかないかもしれない。 その「不便」と「カオス」こそが、チームの接着剤になります。
完成した不格好な秘密基地。 しかし、その中に入った時の一体感は格別です。 「俺たちが、これを作ったんだ」。 何もないところから、力を合わせて価値を生み出したという原体験。 「協力すれば、なんだってできる」。 この自己効力感(エフィカシー)の共有が、バラバラだった個人を「チーム」へと溶接します。

第3章:相互理解。取扱説明書(トリセツ)の更新
知っているつもり
「毎日顔を合わせているから、あいつのことはよく知っている」。 そう思っていませんか? しかし、知っているのは「業務上のスキル」や「表面的な性格」だけで、その裏にある「価値観」や「背景(バックグラウンド)」までは知らないことがほとんどです。 「なぜ、彼はあんなに細かいことにこだわるのか?」 「なぜ、彼女は挑戦を恐れるのか?」 その理由(Why)を知らないから、誤解や摩擦が生まれます。 深い信頼関係を築くには、互いの「取扱説明書(トリセツ)」を深いレベルで更新し合う必要があります。
ボンファイア・ライフ・チャート
夜、自分たちで作った基地の前で焚き火を囲みます。 ここで行うのは、人生のグラフ(ライフラインチャート)を使った自己開示です。
「実は、学生時代にこんな挫折をして…だから『負けたくない』という気持ちが強いんです」 「入社当時、こんな失敗をしてトラウマになっていて…」
炎のゆらぎ(1/fゆらぎ)が、心のガードを下げ、普段は隠している弱さや過去を語らせます。 聞いているメンバーは、ただ静かに頷く。
「そうだったのか。あいつのあの行動には、そんな理由があったんだ」 「厳しい人だと思ってたけど、実はすごく繊細なんだな」
背景を知れば、許容範囲が広がります。 「違い」を「間違い」と捉えるのではなく、「個性」として愛おしく思えるようになる。 「このメンバーのことを、もっと応援したい」。 理屈(ロジック)での理解を超えた、感情(エモーション)での受容。 この夜、チームは「機能的な集団」から「情緒的な家族」へと進化します。

第4章:未来への整列。ベクトルを「自分」から「我々」へ
KPIの押し付け
「来期の目標はこれだ。達成するように」。 上から降りてきた数字を、ただ割り振るだけ。 これでは、メンバーにとって目標は「ノルマ(義務)」でしかありません。 「やらされる仕事」に熱狂は生まれません。 最強の部署とは、メンバー全員が「自分たちの意思」で目標を掲げ、その達成にワクワクしている状態です。 そのためには、未来のビジョンを自分たちの手で描き出すプロセスが必要です。
サンライズ・ビジョン・クエスト
早朝、活火山を望む丘の上で、未来会議を行います。 PCもホワイトボードも使いません。
「3年後、私たちの部署は、会社にとって、社会にとってどんな存在になっていたいか?」
一人ひとりが、自分の言葉で語ります。 「もっとお客様に感謝されるチームになりたい」 「業界の常識を覆すようなプロジェクトをやりたい」
そして、その想いを統合し、一つのスローガンや旗印を作ります。
「例えば、『開拓者(パイオニア)』はどうだ?」 「いいね、このマグマのように熱く!」
誰かに言われたからではなく、自分たちで決めた未来。 太陽の光を浴びながら、全員でそのビジョンを共有する。
「この旗印の下なら、全力で走れる」。 個人のキャリアプランと、部署のビジョンが重なり合う瞬間(アライメント)。 ベクトルが完全に揃った時、組織の推進力は最大化されます。 「これは、僕たちの物語だ」。 その当事者意識こそが、自走する組織のエンジンとなります。

第5章:熱狂の持ち込み。日常を「戦場」に変える儀式
合宿の魔法を解かないために
「合宿は楽しかったね」。 それで終わらせては、何の意味もありません。 月曜日、オフィスに戻った瞬間、現実の業務と冷めた空気に飲み込まれてしまえば、魔法は解けてしまいます。 合宿で高めた熱量を、日常に持ち込み、定着させるための「アンカー(楔)」が必要です。
マグマ・ストーン・セレモニー
合宿の最後に、全員でリゾート内の石(マグマストーン)を一つ拾います。 そして、その石に、今回の合宿で決めた「チームの約束」や「個人の決意」を書き込みます。
「『他責にしない』って書きました」 「『笑顔』って書きました」
その石を、オフィスに持ち帰り、自分たちのデスクや会議室の真ん中に置く。 これが、日常の中に「非日常の記憶」を呼び覚ますトリガーとなります。
辛い時、判断に迷った時、その石を見る。 すると、あの森の匂い、焚き火の温かさ、仲間と交わした誓いがフラッシュバックする。 「そうだ、俺たちはあの時、こう決めたんだ」。
この石がある限り、部署の空気は淀みません。 合宿は一過性のイベントではなく、新しい文化(カルチャー)の始まりです。 「あそこの部署、なんか空気が違うよね」。 周囲からそう言われる「最強部署」への変革は、この石一つから始まるのです。

まとめ:部署とは、小さな「会社」であり「家族」である
会社全体を変えるのは時間がかかります。 しかし、目の前の「自分の部署」を変えることは、今すぐできます。
マネージャーの皆様。 部下を「リソース(資源)」として見ていませんか? 彼らは、感情を持ち、夢を持ち、繋がりを求めている「人間」です。
マグマリゾートでの部門合宿は、管理するためのマネジメントを捨て、人間力を解放するためのリーダーシップを取り戻す場です。
「うちのチーム、最高だよ」 「このメンバーと仕事ができて幸せだ」
そんな言葉が自然と出る組織へ。 たった数日間の「野生の旅」が、あなたの部署を劇的に変えます。
本気でチームを愛し、強くしたいと願うリーダーを、マグマリゾートはお待ちしております。