「MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を策定したが、現場は誰も覚えていない」 「毎朝の朝礼で理念を唱和させているが、ただの『お経』になってしまっている」 「採用人数が増え、創業期から大切にしてきた『らしさ(カルチャー)』が薄まっている」
企業の経営企画室や人事、広報担当者の方々から、このような嘆きをよく耳にします。 不確実な時代だからこそ、組織の求心力となる「理念」の重要性は増しています。 しかし、どんなに美しい言葉を並べたクレドカードを配っても、どんなに高名なコピーライターが書いたスローガンを掲げても、それだけでは社員の心は動きません。
なぜなら、理念とは「覚えるもの」ではなく、「感じるもの」だからです。
オフィスという日常空間で、PCに向かいながら理念を説かれても、それは単なる「情報」として処理されてしまいます。 理念を、社員の細胞の一つひとつにまで浸透させ、行動変容を起こさせるためには、感情を揺さぶる**「原体験(エピソード)」**が必要です。
マグマリゾートは、その名の通り、地球の「核(コア)」から湧き上がるエネルギーを感じられる場所です。 ここでの合宿は、御社の企業理念を、頭での理解から、心での共感(腹落ち)へと昇華させるための「儀式」です。
本記事では、冷え切った組織に熱狂の火を灯し、全社員が同じ方向を向いて走り出すための、マグマリゾート流「DNA・インプリント合宿」の全貌を解説します。

第1章:なぜ、理念は浸透しないのか?「左脳」の限界と「右脳」の可能性
「言葉」だけでは人は動かない
「お客様第一主義」「挑戦し続ける」「誠実であれ」。 これらの言葉は正しいですが、抽象的です。 日々の業務に追われる社員にとって、抽象的な言葉は「きれいごと」としてスルーされてしまいます。 「そうは言っても、売上目標が先でしょう?」 「挑戦して失敗したら、評価が下がるじゃないですか」
現場のリアリティと、理念の言葉との間に乖離がある限り、浸透は不可能です。 このギャップを埋めるのは、論理的な説明(左脳へのアプローチ)ではありません。 「なぜ、その理念が生まれたのか」という物語と、「その理念を体現すると、こんなに素晴らしい気持ちになれる」という感動(右脳へのアプローチ)です。
大自然という「非言語メディア」
マグマリゾートの大自然は、言葉を使わずに社員の感性を開きます。 都会のノイズがない静寂。 圧倒的な火山の存在感。 これらは、理屈で固められた心の鎧を溶かし、純粋な感情を受け入れる土壌を作ります。
この開放された状態で、創業者の想いや、会社の歴史(ストーリー)に触れる。 すると、それは単なる「文字」ではなく、生きた「物語」として心に刻まれます(インプリント)。 「研修」という名の勉強会ではなく、「旅」という名の感動体験こそが、理念浸透の最短ルートなのです。

第2章:創業の焚き火。「Why(なぜ)」を語り継ぐストーリーテリング
神話の共有
強い組織には、必ず語り継がれる「神話」があります。 「創業時、社長はたった一人でこの商品を売り歩いた」 「あの倒産の危機の時、社員全員でこの歌を歌って乗り越えた」
こうしたエピソードこそが、理念の正当性を証明する証拠です。 しかし、リモートワークや中途採用の増加により、こうした「口伝」の機会が失われています。
マグマ・ストーリーテリング・ナイト
合宿の初日の夜、巨大なキャンプファイヤーを囲みます。 ここでは、社長や古参社員が「語り部」となります。 パワーポイントの資料は使いません。揺らめく炎だけを照明に、訥々と語り始めます。
「実は、この『誠実』というバリューを決めた日、私はお客様に土下座をしていて…」
炎のゆらぎ効果(1/fゆらぎ)により、聞き手は深いリラックス状態(トランス状態)に入り、語り手の言葉がダイレクトに潜在意識に届きます。 社長が涙ながらに語る創業の想い。 それを見た社員もまた、涙を流す。 この「感情の同期」が起きた瞬間、理念は「他人の言葉」から「私たちの言葉」に変わります。
「社長があんな想いで作った会社なら、私も頑張ってみよう」。 その内発的な動機づけは、どんな人事評価制度よりも強力なエンジンとなります。

第3章:バリュー(行動指針)を体感せよ。抽象概念を「身体知」にするアクティビティ
「挑戦」をどう教えるか
「挑戦しよう」と口で言うのは簡単ですが、実際にリスクを取って行動するのは難しいものです。 マグマリゾートでは、御社のバリュー(行動指針)を、具体的なアクティビティに変換して体験させます。
バリュー体感型プログラム例
- バリュー:「Challenge(挑戦)」
- アクティビティ: 「クリフ・ジャンプ(崖からの飛び込み)」。
- 安全が確保された場所で、高さ数メートルの岩場から滝壺へ飛び込む。
- 足がすくむ恐怖。周りの「行け!」という声援。そして、空中に飛び出した瞬間の解放感。
- 「飛び込んでしまえば、なんてことはない」。この身体感覚が、仕事における「挑戦」のハードルを下げます。
- バリュー:「Teamwork(協調)」
- アクティビティ: 「ブラインド・テント設営」。
- 目隠しをしたメンバーと、声だけで指示を出すメンバーに分かれてテントを立てる。
- 相手を信じること、分かりやすく伝えることの難しさを痛感する。
- 完成した時の喜びは、理屈抜きの「チームワーク」の実感です。
- バリュー:「Speed(スピード)」
- アクティビティ: 「タイムアタック・オリエンテーリング」。
- 広大なフィールドを、制限時間ギリギリで駆け抜ける。
- 走りながら判断し、決断するスピード感を養う。
理念を「頭」で覚えるのではなく、「身体」で覚える。 これを「身体知(Embodied Knowledge)」と呼びます。身体に刻まれた記憶は、現場に戻ってからも消えることはありません。

第4章:未来の象徴(トーテム)を作る。「アート思考」によるビジョンの可視化
ビジョンが見えない
「2030年に売上100億円」といった数値目標はビジョンではありません。それがターゲットです。 ビジョンとは、その先に広がる「ありありとイメージできる理想の風景」です。 しかし、言葉や数字だけでは、その風景を全員で共有することは困難です。
マグマ・アート・ワークショップ
合宿の集大成として、全員で一つの「象徴(トーテム)」を作り上げます。 リゾート内にある木材、石、土、そして絵の具を使って、会社の未来を表現する巨大なアート作品を制作します。
「私たちの会社は、社会にとってどんな存在でありたいか?」 「それは、どんな色? どんな形?」
「暖かくて、みんなが集まる『太陽』みたいな存在だ」 「いや、太くて揺るがない『大樹』のような存在だ」
議論しながら手を動かし、形にしていく。 完成した作品は、御社のビジョンの結晶です。 この作品を写真に撮り、オフィスのエントランスに飾ったり、PCの壁紙にしたりする。 それを見るたびに、合宿での熱い議論と、共有した未来のイメージが蘇ります。
言葉の限界を超え、アートの力でビジョンを可視化する。 これが、ブレない組織を作るためのアンカー(錨)となります。

第5章:【実録ケーススタディ】組織のDNAが書き換わった日
事例1:老舗食品メーカー(全社員100名)「創業100周年・Re-Born合宿」
- 課題: 長い歴史の中で官僚的な風土が定着。「安定」を求めて入社する社員が多く、「挑戦」の精神が失われていた。
- 実施内容:
- Day1: 「創業の味・再現プロジェクト」。創業者が最初に作った商品を、当時のレシピと道具(薪と釜)だけで再現する。不便さの中で工夫する「創業の精神」を追体験。
- Day2: 「未来宣言・叫びの丘」。山頂から、一人ずつ「私は次の100年でこれをやる!」と絶叫する。
- 成果: 創業時のハングリー精神を肌で感じた社員たちが覚醒。「老舗にあぐらをかくのはやめよう」という空気が生まれ、若手主導の新商品開発プロジェクトが次々と立ち上がった。
事例2:急成長ITベンチャー(社員50名)「カルチャー・フィット合宿」
- 課題: スキル重視で採用した中途社員と、プロパー社員の価値観が合わない。MVVが形骸化。
- 実施内容:
- コンセプト: 「野生に還る」。PC・スマホ禁止。
- アクティビティ: 「バリュー対抗戦」。会社の3つのバリューをテーマにしたオリジナル競技で競う。
- 夜: 「自分史シェア」。なぜこの会社を選んだのか、自分の人生と会社のミッションの重なり(リンク)を語り合う。
- 成果: 「スキル」ではなく「価値観」で繋がることができた。中途社員が「このカルチャーが好きだ」と公言するようになり、離職率が激減。採用時のアトラクト(魅力付け)も強力になった。
事例3:全国チェーン小売業(店長・マネージャー80名)「ブランド・プライド合宿」
- 課題: 現場の疲弊により、ブランドへの誇りが低下。「やらされ仕事」になっていた。
- 実施内容:
- 演出: マグマリゾート全体を、自社ブランドカラー一色に染め上げる(フラッグ、照明、スタッフのユニフォームなど)。
- 体験: 「究極の接客体験」。リゾートスタッフによる神対応を受け、「サービス業の尊さ」を思い出す。
- 成果: 「自分たちは素晴らしいブランドを扱っているんだ」というプライド(自尊心)が回復。店舗での接客態度が劇的に向上し、顧客満足度(NPS)が全国的にアップした。

まとめ:企業文化(カルチャー)とは、共有された「思い出」の総量である
「いい会社」とは何でしょうか。 給料が高い会社? 休みが多い会社? もちろんそれも大切ですが、最も強いのは「共通の思い出を持っている会社」です。
「あの合宿の焚き火、熱かったな」 「あの時、みんなで泥だらけになって笑ったな」
そんな共有体験の積み重ねが、組織の見えない接着剤(カルチャー)となり、困難な時に踏ん張る力を生み出します。
マグマリゾートは、御社の歴史に残る「最高の思い出」を作るための舞台です。 額縁の中の冷たい文字を、社員の胸を焦がす熱い炎に変える。 そんな奇跡のような2日間を、私たちと一緒に作り上げませんか?
「この会社で働けてよかった」 社員の皆様にそう言わせる自信が、私たちにはあります。