「DX推進プロジェクトを立ち上げたが、各部署の利害が対立して進まない」 「営業、開発、管理から精鋭を集めたはずが、互いに牽制し合っている」 「『それはうちの部署の仕事じゃない』という言葉にうんざりしている」

企業の変革(トランスフォーメーション)には、部署の垣根を超えた連携が不可欠です。 しかし、いざプロジェクトチーム(PT)を発足させても、多くの企業で直面するのが「セクショナリズム(組織のタコツボ化)」という厚い壁です。

普段使う専門用語が違う、評価指標(KPI)が違う、そして守るべき正義が違う。 まるで異なる国の人々が集まったかのような状態では、どんなに崇高なプロジェクトも「調整」と「妥協」の産物に成り下がってしまいます。

プロジェクトの成否は、最初の「チーム作り」で9割決まると言っても過言ではありません。 必要なのは、顔合わせの飲み会や、形式的な定例会議ではありません。 全員が日常業務という「所属」を離れ、一つのゴールだけを見据える「没入(イマージョン)体験」です。

マグマリゾートは、バラバラだった個性を高熱で溶かし合わせ、強固な合金へと変える「炉」のような場所です。 ここには、部署の階級章も、面倒な根回しも必要ありません。 あるのは、目の前の課題と、共に挑む仲間だけ。

本記事では、停滞するプロジェクトを劇的に加速させるための、マグマリゾート流「クロスファンクショナル・チームビルディング」の全貌を解説します。

第1章:なぜ、優秀なメンバーを集めてもプロジェクトは失敗するのか?

「総論賛成、各論反対」の正体

プロジェクトが頓挫する典型的なパターンは、キックオフ会議では全員が「やりましょう!」と賛成したのに、いざ具体的なタスクに落とし込む段になると、「現場のリソースがない」「システム的に無理だ」と抵抗が始まるケースです。

これは、メンバーが悪いのではありません。 彼らは、まだ「プロジェクトの一員」ではなく、「出身部署の代表者」として参加しているからです。 「開発部の利益を守らなければ」「営業部に迷惑をかけられない」 この「代表者意識」という鎧を着ている限り、本質的な議論はできません。

「鎧」を脱がせる物理的アプローチ

マグマリゾートでの合宿は、この鎧を強制的に脱がせることからスタートします。 都心のオフィスからバスで数時間。物理的な距離(ディスタンス)は、心理的な距離感を変えます。

到着後、全員が同じデザインのアウトドアウェアに着替えます。 そこには「部長」も「課長」も、「営業」も「エンジニア」もありません。 ただの「プロジェクトメンバーA」として、大自然の中に放り出されます。

「会社に戻れば上司かもしれないが、今は同じチームの仲間だ」。 この環境設定(セットアップ)こそが、後の議論の質を決定づけます。 マグマリゾートの圧倒的な非日常空間は、彼らに「出身部署」を忘れさせ、「今、ここ」にあるミッションに集中させるスイッチを入れます。

第2章:共通言語を作る。「翻訳作業」としてのアクティビティ

言葉が通じないストレス

「UI/UX」「リードタイム」「コンプライアンス」…。 部署が違えば、当たり前に使う言葉も通じません。この「言語の壁」が、小さな誤解と不信感を生みます。 プロジェクトチームに必要なのは、全員が直感的に理解できる「共通言語(メタファー)」です。

体験という共通言語

マグマリゾートのアクティビティは、理屈抜きの共通体験を提供します。

例えば、「巨大ピタゴラ装置(からくり装置)作り」。 チーム全員で、ボールをスタートからゴールまで運ぶための複雑な装置を、廃材や自然物を使って作ります。

「ここ(営業プロセス)の流れが悪いから、角度を変えよう」 「そこ(システム連携)は、もっと強度がいるぞ」 「最後(顧客満足)は、派手に鐘を鳴らそう!」

ビジネスのプロセスを、物理的な装置作りに置き換えることで、エンジニアも営業も同じ目線で語り合えるようになります。 「あの時のピタゴラ装置みたいに、連携をスムーズにしよう」。 合宿後、そんな共通言語(比喩)が生まれていれば、コミュニケーションコストは劇的に下がります。

第3章:対立を歓迎せよ。「ストーミング(混乱期)」を乗り越える夜

チーム形成の4段階

タックマンモデルによれば、チームは「形成期」→「混乱期(ストーミング)」→「統一期」→「機能期」というプロセスを経て成長します。 多くのプロジェクトは、この「混乱期(意見の対立)」を恐れて表面的な調和を保とうとし、結果として失敗します。 本物のチームになるためには、一度本音でぶつかり合う**「健全な喧嘩」**が必要です。

ファイアー・サイド・セッション

オフィスでは避けがちな「対立」も、マグマリゾートの夜なら歓迎されます。 焚き火バーや、貸切のヴィラで、アルコールを片手に本音をぶつけ合います。

「正直、営業が安請け合いしてくるのがしんどいんだよ!」 「開発のスケジュールが遅れるせいで、俺たちが客に頭を下げてるんだぞ!」

溜まっていたマグマ(不満)を吐き出すこと。これを「ガス抜き」と言います。 しかし、ただの喧嘩では終わりません。 大自然の静寂と、炎のゆらぎが、感情的な対立を「課題解決へのエネルギー」へと昇華させます。

「でも、お互い『良い商品を作りたい』って気持ちは同じだよな」 「じゃあ、どうすれば両立できるか、一緒に考えようぜ」

雨が降って地面が固まる。 合宿の夜に一度「壊れた」関係性は、翌朝、より強固な絆となって再生します。 「あいつとは一度本気でやり合った仲だ」という信頼感こそが、プロジェクトの推進力になります。

第4章:プロジェクトの「北極星(パーパス)」を見つける

「何(What)」ではなく「なぜ(Why)」

プロジェクトが迷走するのは、「何を作るか(システム、制度、商品)」ばかり議論して、「なぜやるのか(目的・意義)」が共有されていないからです。 困難にぶつかった時、立ち返るべき原点=**「北極星」**が必要です。

サンライズ・ビジョン・ワーク

合宿の2日目の朝、早起きをして山の中腹や湖畔でワークショップを行います。 澄み渡る空気の中で、全員で問いかけます。

「このプロジェクトが成功したら、世界はどう変わる?」 「誰が、どんな笑顔になっている?」

売上目標やスケジュールといった現実的な制約を一旦脇に置き、理想の未来(ビジョン)を描きます。 「顧客を泣かせるくらいのサービスにしたい」 「業界の常識をひっくり返したい」

ここで合意形成されたビジョンは、誰かに与えられたものではなく、自分たちで見つけ出したものです。 「この北極星に向かって進むんだ」。 その指針さえあれば、多少の意見の食い違いやトラブルがあっても、チームは迷わずに進み続けることができます。

第5章:【実録ケーススタディ】バラバラだったチームが一つになった日

事例1:大手製造業・DX推進プロジェクト(メンバー30名)

  • 課題: 工場(現場)、情報システム部、経営企画室の混成チーム。現場の抵抗が強く、「現場を知らない本社が勝手なことを言っている」と冷ややかな目で見られていた。
  • 実施内容:「逆転ロールプレイング合宿」
    • Day1: 工場出身者が「経営者役」、本社出身者が「現場作業員役」になり、架空の工場の改善プランを作るシミュレーションゲームを実施。
  • 成果: 本社組は「現場の泥臭い苦労」を、工場組は「全社最適の視点」を疑似体験。「お互いの立場には正義がある」と理解し合い、敵対関係が解消。協力的なDX推進体制が構築された。

事例2:中堅商社・リブランディングプロジェクト(若手・ベテラン混合15名)

  • 課題: 創業50周年を機にロゴや理念を刷新したいが、古参社員が「伝統」に固執し、若手との溝が深まっていた。
  • 実施内容:「ヒストリー&フューチャー・ウォーク」
    • Day1: 森の中を歩きながら、ベテランが「会社の創業期の武勇伝」を若手に語る。
    • Day2: 今度は若手が「20年後の会社の未来予想図」をベテランにプレゼンする。
  • 成果: 過去へのリスペクトと、未来への期待が融合。ベテランが「俺たちが守ってきたバトンを、お前たちが新しくしてくれるなら本望だ」と協力を約束。新旧融合の素晴らしいブランドコンセプトが誕生した。

事例3:ITベンチャー・新規事業開発室(エンジニア・デザイナー・営業 10名)

  • 課題: リリース直前での仕様変更が相次ぎ、チームが疲弊。殺伐とした雰囲気になり、離職者が出そうだった。
  • 実施内容:「完全オフ・リトリート」
    • ルール: 仕事の話は一切禁止。全員で釣りをして、釣った魚を料理して食べるだけ。
  • 成果: 「機能(スキル)」ではなく「人」として触れ合うことで、精神的な繋がりが回復。「みんな疲れてたんだな」と互いを労う余裕が生まれ、プロジェクト終了まで誰一人欠けることなく完走できた。

まとめ:最強のチームは、オフィスではなく「旅」から生まれる

プロジェクトとは、予測不能な荒野を行く「旅」のようなものです。 地図もコンパスもない場所で頼りになるのは、隣にいる仲間の存在だけです。

マグマリゾートでの合宿は、プロジェクトという長い旅の「最初の1ページ」です。 ここで築いた信頼、共有したビジョン、そして交わした熱い握手。 それらは、必ずプロジェクトを成功へと導く羅針盤となります。

「最初はバラバラだったけど、あの合宿からすべてが変わったよね」 数年後、打ち上げの席でそう語り合えるような、伝説のキックオフをしませんか?

部署の壁を越え、限界を超え、新しい時代を作るタスクフォースへ。 マグマリゾートが、御社の変革を全力でバックアップいたします。

家族旅行が待っています

この話はいかがでしたか?ぜひご家族と一緒に体験しに来てください。

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