知の野生化。マグマ社内勉強会

「来週の金曜日、17時から社内勉強会を行います」 そんな告知メールが届いたとき、社員の皆さんはどんな顔をしているでしょうか。 「えー、業務忙しいのに」 「どうせまた、誰かが一方的に喋るだけでしょ」 「参加するフリして、内職(残業)していようかな」

多くの企業で行われている「社内勉強会」や「ナレッジシェア会」。 その目的は、知識の共有やスキルアップ、そして組織の活性化にあるはずです。 しかし実態は、蛍光灯の下でスライドを眺め、睡魔と戦うだけの「我慢大会」になっていないでしょうか。

学び(Learning)とは本来、未知のものに出会い、知的好奇心が刺激され、脳内物質が溢れ出すような、エキサイティングな体験のはずです。 狩猟採集時代の人間が、新しい獲物の捕り方を学んだり、毒草を見分けたりしたように、学びは「生存」と直結した、ヒリヒリするような能動的な行為でした。

それがいつから、受け身で退屈な「お勉強」になってしまったのでしょうか。

知識を詰め込むだけの勉強会は、もう終わりにしましょう。 今必要なのは、脳と身体をフル稼働させ、知識を知恵へと昇華させる「知の合宿」です。

マグマリゾート。 活火山の熱気、森の静寂、そして圧倒的な「余白」。 ここは、都市のノイズで飽和した脳をリセットし、野生の渇望を取り戻して学ぶための、巨大な「森の図書館」です。

PCの画面から顔を上げ、風の中で議論し、火を囲んで哲学する。 「学ぶことって、こんなに楽しかったんだ」。

本記事では、形骸化した社内勉強会を、組織の未来を切り拓くイノベーションの源泉へと変える、マグマリゾート流・社内研修合宿勉強会の全貌を、4000文字超の熱量で描き出します。

第1章:森の図書館。1/fゆらぎが導く「超集中」ゾーン

マルチタスクという名の集中力泥棒

オフィスの会議室や、オンラインでの勉強会。 一見集中しているように見えても、参加者の脳内はノイズだらけです。 「あ、メールが来た」「次の会議の資料作らなきゃ」「今日の夕飯どうしよう」。 常に何かに追われている状態(マインド・ワンダリング)では、どんなに高尚な知識も右から左へと流れていきます。 深い学び(ディープ・ラーニング)には、外部からの遮断と、脳波を整える環境が不可欠です。

フォレスト・リーディング・ポッド

マグマリゾートでの勉強会は、まず「沈黙」から始まります。 参加者は、森の中に点在する「リーディング・ポッド(読書小屋)」やハンモックに散らばります。 スマホは没収。PCも通知オフ。

課題図書を読むもよし、特定のテーマについて思考を巡らせるもよし。 聞こえてくるのは、小川のせせらぎと、葉擦れの音だけ。 これらは「1/fゆらぎ」と呼ばれ、脳を覚醒させつつリラックスさせる、究極のBGMです。

「30分しか経っていないと思ったのに、2時間も経っていた」

いわゆる「ゾーン(フロー状態)」への没入。 都市の環境では到達するのに時間がかかるこの状態に、森の中では瞬時に入ることができます。 まずは、情報のインプットを受け入れるための「脳の土壌」を耕す。 この静寂の時間こそが、後の議論の質を劇的に高めるのです。

第2章:青空教室。全員が講師になる「アンカンファレンス」

「先生」はいらない

従来の勉強会は、「講師」が前に立ち、「生徒」が座って聞くというスクール形式が一般的です。 しかし、この上下関係が固定化されると、参加者は「教えてもらう」という受動的な態度(お客様マインド)になります。 社内勉強会の真の価値は、一方的な伝達ではなく、参加者全員が持っている暗黙知(経験やノウハウ)を引き出し合い、結合させることにあります。 そのためには、全員がフラットな関係で教え合う仕組みが必要です。

オープンエア・サークル

「今日の講師は、ここにいる全員です」 森の広場に、椅子を円形に並べます(サークル対話)。 ホワイトボードもプロジェクターもありません。

テーマだけが決まっています。例えば「我が社の営業の勝ちパターンとは?」。

「私は、あのお客様の時にこうしたら上手くいきました」 「いや、僕の失敗体験からは、それは逆効果だった」

青空の下、風通しの良い環境では、忖度や遠慮が消えます。 若手がベテランに質問し、ベテランが若手の新しい視点に唸る。 誰かが話し始めると、自然と周りが聞き入り、また別の誰かが被せていく。

形式張らない「アンカンファレンス(形式にとらわれない会議)」スタイル。 太陽の下で、身体を開いて話すことで、知識は「情報」から「熱量を持った物語」へと変わります。 「へぇ、あいつそんなスゴ技持ってたのか!」 互いの知られざる強みを発見し、リスペクトが生まれる。 これこそが、組織学習の原点です。

第3章:逍遥(しょうよう)する思考。歩くことで脳を揺らす

座りっぱなしは思考停止

「良いアイデアが出ない」「議論が煮詰まった」。 それは、脳の酸素不足が原因かもしれません。 長時間座りっぱなしでいると、血流が滞り、脳のパフォーマンスは低下します。 古代ギリシャのアリストテレスは、弟子たちと歩きながら哲学を議論しました(逍遥学派)。 現代の私たちも、思考を停滞させないためには、身体を動かし続ける必要があります。

ウォーキング・ブレインストーミング

「議論が止まったら、歩きましょう」 マグマリゾートには、起伏に富んだ散策路が無数にあります。 2人〜3人の少人数グループに分かれ、森の中を歩きながらディスカッションを続けます(ウォーク・アンド・トーク)。

足裏からの刺激、景色の変化、肌に触れる風。 これらの外部刺激が、脳の連想ネットワークを活性化させます。

「あの木の枝分かれ、組織図に似てない?」 「この坂道を登る感覚、今のプロジェクトのフェーズと同じだね」

メタファー(隠喩)思考が自然と生まれる。 また、横並びで歩くことで、相手と視線を合わせる必要がなくなり、心理的な圧迫感が減るため、言いづらい本音や突飛なアイデアも出しやすくなります。

「机の上でウンウン唸っていた時間が嘘みたいだ」。 歩くことで、思考のリズムが整い、バラバラだった知識が一つに繋がっていく(コネクティング・ドッツ)。 身体性を伴った知の探究です。

第4章:夜の哲学対話。焚き火が深める「正解のない問い」

HowばかりでWhyがない

昼間の勉強会では、どうしても「どうすれば効率化できるか」「どうすれば売れるか」といった「How(手段)」の話になりがちです。 しかし、組織を強くするのは、もっと根源的な「Why(目的・意義)」の共有です。 「働くとは何か?」「幸せとは何か?」「この会社で何を成し遂げたいか?」。 こうした正解のない問い(哲学的な問い)に向き合うには、昼間の明るさよりも、夜の闇と炎の力が必要です。

ボンファイア・フィロソフィー

夕食後、満天の星空の下で焚き火を囲みます。 片手にはお酒やコーヒー。 ここからが、大人の勉強会の本番です。

「今日学んだ営業スキル、結局何のために使うんだろうね?」 「俺は、お客様の人生を変えるためだと思ってるよ」

炎のゆらぎを見つめていると、人は論理の鎧を脱ぎ、情緒的な言葉を語り始めます。 昼間は恥ずかしくて言えなかった青臭い理想論も、ここでは許されます。

「実は、俺もそう思ってたんだ」 「その考え、深いね」

互いの価値観(バリュー)の深い部分での擦り合わせ。 知識の交換ではなく、魂の交換。 「あいつとは仕事の進め方は違うけど、目指している山頂は同じだ」。 その確信が得られた時、組織の結束力は鋼のように強くなります。 焚き火は、バラバラだった個人の思想を、一つの大きな「組織文化」へと溶接する炉なのです。

第5章:知の結晶化。学んだことを「形」にする

「いい話聞いた」で終わらせない

勉強会の最大の敵は「忘却」です。 エビングハウスの忘却曲線にある通り、人は学んだことを翌日には半分以上忘れてしまいます。 定着させる唯一の方法は、インプットした直後にアウトプットすること。 それも、単なるレポート作成ではなく、感情と身体を使った表現として出力することです。

サンライズ・シアター

合宿の最終日、早朝。 チームごとに、この合宿で得た学びや、これからのビジョンを表現する「発表会」を行います。 ただし、パワーポイントは禁止です。 寸劇(スキット)、即興の歌、あるいは森の素材で作ったオブジェ。 なんでもありです。

「営業の極意を、コントで表現します!」 「未来の我が社の姿を、この流木アートで表しました!」

恥じらいを捨てて演じる。 身体を使って表現することで、知識はエピソード記憶として脳の深層に刻まれます。

見ている側も大爆笑し、そして感動する。 「あいつら、バカやってるけど、真理を突いてるな」。

ただの知識が、笑いや涙といった感情とセットになることで、一生忘れない「知恵」へと結晶化します。 そして、この共有体験(コモン・ナラティブ)が、明日からの業務における共通言語となるのです。

まとめ:勉強会は、知的な「冒険」である

「勉強」という言葉には、「強いて勉める(つとめる)」という強制的なニュアンスが含まれています。 しかし、本来の学びとは、未知の世界への冒険であり、自分自身を更新していく喜びそのものです。

マグマリゾートでの社内研修合宿勉強会は、義務感で行う「お勉強」ではありません。 森に入り、問いを立て、歩き、語らい、表現する。 それは、古代の哲学者や、未知の大陸を目指した冒険家たちが実践していた、知の営みの原点回帰です。

「うちの社員、こんなに目が輝いていたっけ?」 「こんなに楽しそうに仕事の話をするなんて」

参加者の脳が発火し、組織全体に知的な興奮が伝播していく。 そんな「学習する組織(ラーニング・オーガニゼーション)」への進化を、ここから始めませんか。

教科書を捨てよ、森へ出よう。 マグマリゾートで、お待ちしております。

家族旅行が待っています

この話はいかがでしたか?ぜひご家族と一緒に体験しに来てください。

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