【アルムナイ採用・人事担当向け】「裏切り者」から「最強の応援団」へ。辞めた社員が再びこの会社に恋をする、マグマリゾートの「ホームカミング(同窓会)合宿」

「あいつ、競合他社に転職したんだってな。もう二度と敷居は跨がせないぞ」 「退職者は裏切り者。残った俺たちが正義だ」

かつての日本企業には、そんな「村社会」的な空気が色濃くありました。 しかし、人材流動化が加速し、労働人口が減少する現代において、そのような排他的な態度は、自らの首を絞めることになります。

今、先進的な企業が力を入れているのが、「アルムナイ(退職者・卒業生)ネットワーク」の構築です。 一度は別の道を選んだとしても、同じ釜の飯を食った仲間。 外の世界を見て、新しいスキルや人脈を身につけた彼らは、再雇用(カムバック)すれば即戦力となり、社外にいれば強力なビジネスパートナーや顧客になり得ます。

しかし、頭では分かっていても、感情的なハードルがあります。 「辞める時、引き留めて揉めたから気まずい」 「今さら連絡して、虫がいいと思われないか」

この心理的な壁を壊すのは、オフィスの会議室で行う「カジュアル面談」ではありません。 利害関係を超えて、懐かしい笑顔と再会できる「同窓会(ホームカミング)」の場です。

マグマリゾートは、現役社員と卒業生が、肩書きを外して「あの頃」に戻り、そして「未来」を語り合うためのサンクチュアリです。 温泉の湯気が、過去のわだかまりを溶かす。 焚き火の暖かさが、冷えた関係を温め直す。

「やっぱり、ここはいい会社だな」。 そう心から思える体験こそが、最強の採用ブランディングになります。

本記事では、退職者を「最強の味方」に変え、組織の境界線を溶かすための、マグマリゾート流「アルムナイ・リレーションシップ合宿」の全貌を解説します。

第1章:「辞め方・辞めさせ方」の記憶を上書きする。わだかまりを溶かす「再会の儀式」

退職時の「ボタンの掛け違い」

退職の瞬間は、誰にとってもストレスフルです。 上司は「裏切られた」と感じ、本人は「申し訳ない」と感じる。あるいは、評価への不満や人間関係のトラブルが原因だったかもしれません。 このネガティブな記憶(ラスト・インプレッション)が残っている限り、良好な関係は築けません。 アルムナイ施策の第一歩は、この記憶を「ポジティブなもの」に上書きすることです。

マグマ・ウェルカム・バック・パーティー

マグマリゾートでの合宿は、卒業生を「VIPゲスト」としてお迎えすることから始まります。 「よく帰ってきてくれたね!」 社長や元上司が、満面の笑みで出迎える。 そこには、「なぜ辞めたんだ」という非難めいた空気は微塵もありません。

パーティーの乾杯の挨拶は、社長から。 「君たちが外で活躍していることを、私たちは誇りに思う。今日は、久しぶりに実家に帰ってきたつもりで、ゆっくりしていってほしい」

この「肯定」と「承認」の言葉が、卒業生の心の氷を溶かします。 「怒っていないんだ」「受け入れてくれているんだ」。 その安心感が、彼らを防御態勢から解放し、素直な心を開かせます。 過去の清算ではなく、新しい関係のスタートライン。それがこの合宿の定義です。

第2章:「外」を知るからこそ分かる「内」の良さ。隣の芝生は青くなかった?

出戻り社員の価値

転職してみて初めて、「前の会社のあの制度は恵まれていたんだな」「あの人間関係の良さは特別だったんだな」と気づくことはよくあります。 しかし、一度辞めた手前、自分から「戻りたい」とは言い出しにくいものです。 また、受け入れる側も「外で通用しなかったから戻ってきたんだろう」と色眼鏡で見がちです。

焚き火ぶっちゃけトーク

夜、焚き火を囲んで、現役社員と卒業生が車座になります。 ここでは、忖度なしの「ぶっちゃけトーク」が許されます。

卒業生:「正直、今の会社は給料はいいけど、人間関係がドライで寂しいんだよね」 現役社員:「うちはウェットすぎるけど、困った時に助け合う文化はあるよね」

「外の世界(他社)」のリアルな話を聞くことで、現役社員は自社の強み(カルチャー)を再認識し、自信を持つことができます。 一方、卒業生は、「やっぱりこの居心地の良さは変え難いな」と望郷の念を抱きます。

「もし戻りたくなったら、いつでも席はあるぞ」。 焚き火の前で、元上司がボソッと言うその一言。 公式なオファーレターよりも、その一言が、彼らの背中を押すのです。 「出戻り」ではなく「外で修行してパワーアップして帰ってきた」。 そのようなナラティブ(物語)を共有することで、再雇用のハードルは消滅します。

第3章:ビジネスパートナーとしての再会。「協業」を生むオープンイノベーション

再雇用だけがゴールではない

アルムナイの価値は、再入社だけではありません。 彼らは、転職先(クライアントやパートナー企業)で決裁権を持っていたり、独立して起業していたりします。 「自社の内情を深く理解している社外の人」ほど、話が早い相手はいません。

ビジネスマッチング・ウォーク

合宿の2日目は、森の中を散策しながら、互いの「現在の仕事」について情報交換を行います。 会議室での商談ではありません。散歩のついでの雑談です。

「今、こういうプロジェクトをやってるんだけど、いいベンダー知らない?」 「あ、それならうちの会社でできますよ。僕が担当します」

「元同僚」という信頼関係(クレジット)があるため、面倒な腹の探り合いは不要です。 阿吽の呼吸で、ビジネスの話が進みます。 発注、受注、業務提携、あるいは副業での参画。 マグマリゾートでの合宿は、最強のビジネスマッチングの場でもあります。

「辞めても、こうやって仕事で繋がれるのは嬉しいね」。 雇用関係を超えた、対等なビジネスパートナーとしての絆。 これこそが、ネットワーク型組織の理想形です。

第4章:現役社員への刺激。「キャリアのロールモデル」としての卒業生

「辞めたら終わり」ではない

社内に閉じこもっている現役社員にとって、外の世界で活躍する卒業生は、眩しい存在であり、良きロールモデルです。 「あんなキャリアの築き方があるんだ」「会社を辞めても、こんなに生き生きと働けるんだ」。 その姿を見ることは、現役社員のキャリア自律(オーナーシップ)を刺激します。

未来を語るワークショップ

合宿の最後には、現役と卒業生が混合チームを作り、「業界の未来」「働き方の未来」について語り合うワークショップを行います。

「外から見て、うちの会社の課題は何だと思う?」 「もっとこうすれば、業界全体が盛り上がるよね」

内部の視点と、外部の視点。 その両方が混ざり合うことで、独りよがりではない、客観的かつ革新的なアイデアが生まれます。 現役社員は「井の中の蛙」から脱し、卒業生は「母校への貢献」という喜びを感じる。 双方にとって、刺激的で、学びの多い時間(Win-Win)となります。

第5章:【実録ケーススタディ】「あの場所」が帰る場所になった

事例1:ITメガベンチャー(アルムナイ30名・現役幹部10名)「ホームカミング・フェス」

  • 課題: 離職率が高く、退職者との関係が断絶。「使い捨てされる」という悪評が立っていた。
  • 実施内容:
    • コンセプト: 「卒業式と入学式」。辞めたことを「卒業」と祝い、アルムナイ・コミュニティへの「入学」を祝う。
    • アクティビティ: 創業期の苦労を共にしたメンバーで「思い出のカレー作り」。
  • 成果: 険悪だった退職者との関係が修復。「やっぱりこの会社の熱量はすごい」と、3名のエンジニアがカムバック(再入社)。さらに、アルムナイ経由でのリファラル採用(紹介)が急増した。

事例2:総合商社(若手退職者・起業家 15名)「新規事業創出合宿」

  • 課題: 優秀な若手が起業のために次々と退職。会社としては痛手だが、彼らの力を借りたい。
  • 実施内容:「出資・協業検討会」
    • 退職して起業したメンバーの事業ピッチを、現役役員がリゾートで聞く。
    • 投資家としてではなく、先輩としてのアドバイスと、具体的な協業の可能性を探る。
  • 成果: 2社への出資と業務提携が決定。「辞めても応援してくれる会社」という評判が立ち、優秀な学生からのエントリーが増えた。

事例3:地方銀行(女性退職者・育児休業中社員 20名)「キャリア再開リトリート」

  • 課題: 結婚・出産で退職した女性行員の復職(ジョブリターン)を進めたいが、ハードルが高い。
  • 実施内容:「ウェルビーイング&座談会」
    • 子供を預けられる環境で、温泉とエステでリラックス。
    • 「今の働き方制度なら、こんな風に働けるよ」と現役ママ行員がリアルな実情を話す。
  • 成果: 「ブランクがあっても大丈夫なんだ」「歓迎されているんだ」と安心感が醸成。参加者の半数が、パートタイムや時短勤務での復職を希望した。

まとめ:会社は「家(ホーム)」である

終身雇用が終わっても、人の縁は終わりません。 一度でも縁あって同じ船に乗った仲間は、一生の仲間です。

マグマリゾートは、そんな仲間たちがいつでも帰ってこられる「実家(ホーム)」のような場所でありたいと願っています。

「おかえりなさい」 「ただいま」

そんな温かい言葉が交わされる場所から、新しいビジネスの種が生まれ、強い組織が作られていきます。

辞めた社員を、もう一度愛そう。 そして、彼らにもう一度愛してもらおう。 その勇気ある一歩を、マグマリゾートから踏み出しませんか?

家族旅行が待っています

この話はいかがでしたか?ぜひご家族と一緒に体験しに来てください。

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